サロンスタッフ成長のためにオーナーが習得すべき面談のポイント

エステサロンにとってスタッフは、サロンの質を左右する最も大切な要素といっても過言ではありません。サロン経営の改善を目指すなら、スタッフの成長を後押しするような対策が必要でしょう。

そのためには、オーナーとスタッフの円滑なコミュニケーションが大切です。スタッフとの関係を良好にし、キャリアアップにつなげるための個人面談のポイントをお伝えします。

個人面談のメリット

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スタッフと個別に対話できる個人面談は、以下のようなメリットがあります。

・スタッフの考えや思いを引き出すことができる

・オーナーの考えや思いを伝えることができる

・他のスタッフに聞かれたくないことや込み入った会話ができる

・スタッフの抱える課題やトラブルへの対処につながる

・離職のリスクを未然に防ぐ対策がとれる

個人面談は、オーナーにとってもスタッフにとってもメリットがあることが望ましいでしょう。スタッフの本音を引き出し、オーナーの思いを伝え、両者の差異があれば溝を埋めていくような時間となることが理想です。

もしスタッフの成長が感じられない場合や、やる気を失っている場合には、一方的なアドバイスの押しつけにならないよう、スタッフ自身の気づきにつながる解決のヒントを与えることが必要です。

エステティシャンは専門職であり、転職しやすい職種のひとつとされています。個人面談によって、スタッフの気持ちを確認する時間があれば、離職というリスクを軽減するアプローチにもなるはずです。スタッフとコミュニケーションをとり、気持ちよく働いてもらえる環境づくりをおこなうことは、売上増加や採用コスト削減にもつながります。

スタッフの成長を促す面談を実施するポイント

個人面談では、スタッフの成長を促すような対話を行うことが大切です。

オーナーの希望を一方的に伝えるトップダウンよりも、スタッフの考えや意欲を引き出すボトムアップのほうが成果につながりやすいでしょう。スタッフの意見として引き出された課題であれば、スタッフにとって課せられた「ノルマ」ではなく自らの「目標」となります。

個人面談をその場の問題解決だけでなく、スタッフ自身に考えさせる訓練の機会にすることで、自己解決能力を高めることにも役立つはずです。個人面談によって、スタッフのやるべきことが明確になれば、本人にとっての成功体験にもつながりやすくなります。面談の時間が有効だと認識してもらうことでコミュニケーションが深まり、信頼関係も築きやすくなることでしょう。

スタッフの意見を引き出すには、傾聴の姿勢を意識することが重要です。自分のことを受け入れてくれる相手には心を開きやすくなります。相手の話を聞いているサインとして、あいづちや視線を向けるような非言語コミュニケーションも意識して取り入れましょう。

面談をうまく活用するための準備

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個人面談がうまくいくかどうかは、事前の準備が大切です。事前準備のひとつとして、面談前にアンケートを実施し、面談時のベースとなる情報を仕入れる方法があります。スタッフが話をしやすい環境を整え、アンケートをもとに質問を進めます。本題に入ったら、「具体的には?」「どうしたい?」「どう思う?」など掘り下げていく質問を行うのがポイントです。

事前アンケートを用意

面と向かって言いづらいことも、文字ならば表現しやすいと感じるスタッフもいます。「アンケート」形式であれば、言いたいことを自然に記せるかもしれません。

事前アンケートの内容は「個人の目標」をはじめ、「やりたいこと」や「苦手なこと」といったスタッフの思いを確認する項目と、「仕事の好きなところ」「不安なこと」といった課題について確認してみましょう。また、「サロンのウリ」「メニューのウリ」など、サロンのコンセプトやオーナーが伝えたいことを理解しているかをチェックする項目を追加するのもおすすめです。さらに、「チームワークを高めるためのアイデア」もこの機会に聞いてみましょう。

アンケートによって、スタッフの悩みや課題がわかれば、面談前に解決のヒントを用意できます。スタッフのサロンに対する理解の程度がわかると、今後共有すべき内容が推察できるはずです。リラックスしているときは自由な発想が生まれやすいため、いきなり面談で質問するのではなく、事前にアイデアを提案してもらうのもよいでしょう。

面談の環境づくり

スタッフにとってオーナーとの面談は、少なからず緊張を伴うものです。お客様のためにサロン環境を整えるように、スタッフにも面談にふさわしい環境を用意し、スタッフの本音や本来の良さを引き出してみましょう。

例えば、リラックスしやすいようなBGMを流す、温かい飲み物を用意する、本題に入る前に雑談から入るなどの工夫が必要です。雑談といっても話が飛躍してしまわないように、ある程度は仕事につながる内容にするのがよいでしょう。体調や家族の話題、サロンワークで困っていること、スタッフへの良い評価など、話しやすいことを選びます。

質問をする

スタッフの緊張が解けてきたら、面談の本題に入ります。事前アンケートをもとに、スタッフの成長につながる具体的な落とし込みの質問をします。質問の方法は、スタッフの状況によって使い分けましょう。

・モチベーションが下がっているとき

スタッフが大切にしていることを聞く(「エステティシャンになろうと思った理由は?」「仕事をする上で大切にしていることは?」など)

・うまくいかないと感じているとき

うまくいっているときに何をしているか再現できるよう思い出させる(「うまくいっているときは何をしているときだろう?」「うまくいっているときとうまくいかないときの違いは何だろう?」)

・壁にぶつかっているとき

課題を客観的にとらえるために、スタッフが感じていることを一緒に確認していく(「何と比較して?」「何を基準に?」「なぜそう思う?」など)

・問題を抱えているとき

問題解決思考に役立つ5W1H(Whoだれが、Whenいつ、Whereどこで、Whatなにを、Whyなぜ、Howどのように)の質問を投げかける

質問を通して「気づき」を与えることは、スタッフの成長につながります。上手な質問ができれば、スタッフ自身が自らの考えを引き出すことになり、また、一人では難しい発想の転換を促すことができるでしょう。具体的な答えは、具体的な行動につながります。状況に応じた「質問力」が発揮できるように、どんな質問が相手の本音や考えを引き出すことにつながるのかを考えてみましょう。

個人面談をスタッフとサロンの成長につなげよう

面談はスタッフの能力やペースに応じた成長をサポートする場です。事前アンケートや非言語的コミュニケーションを取り入れてスタッフの意欲を引き出し成長につなげる時間として大切にしたいところ。

スタッフの成長を促すことができれば、業務の改善やサロン改善に大きくつながるはずです。勤務時間内に行う個人面談だからこそ、費用対効果を考えながら、成果を高める工夫を取り入れましょう。

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