正社員とパートの違いは?就職時に確認したいエステティシャンの雇用形態

エステティシャンの雇用形態は、フルタイム勤務となる正社員をはじめ、有期契約や美容系人材派遣会社からの派遣、パートなど様々です。そのため、働き方を考えるときに悩む方も多いかもしれません。

雇用形態をイメージだけで決めてしまうと、望んでいたライフスタイルと合わずに後悔する場合もあります。正社員とパートの違いをはじめ、それぞれの雇用形態の特徴やメリットなどを知り、自分に合った働き方を考えてみましょう。

エステティシャンの雇用形態

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エステサロンに限らず、一般的な雇用形態を大きく分けると、「正規雇用」と「非正規雇用」のどちらかになります。

「正規雇用」はいわゆる正社員のことで、解雇や自主退職をしない限り、無期限で就職したサロンで働き続けることができます。一方で、「非正規雇用」とは、契約社員や派遣社員、パートのように限定された期間だけ雇用され、更新しないかぎり、契約期間満了後に雇用が終了します。

正社員とパートの違い

「正規雇用」となる正社員は、サロンに直接雇用されて、所定労働時間をフルタイムで働くスタイルです。パートも同様に、サロンに直接雇用されるものですが、基本的に短時間の勤務となるため「非正規雇用」になります。すべての労働者は「労働基準法」で守られていますが、パートの場合には、さらに「パートタイム労働法」に基づいた公正な待遇や正社員登用制度の利用に取り組むように義務付けられます。

契約社員と派遣社員の違い

同じ非正規雇用でありながら、混同されやすいのが契約社員と派遣社員です。どちらも有期契約ではありますが、契約する雇用主が違うため、勤務条件や給与の支払元が異なります。

契約社員は、サロンに直接採用されるもので、給料や労働時間の希望などはオーナーに直接相談します。給料は月給制のところが多く、交通費などの手当てが別途支給される場合が多いようです。

一方で、派遣社員は、人材派遣会社と雇用契約を結び、派遣先となるサロンで働きます。基本的に時給制となり、交通費はあらかじめ時給に含まれるケースが一般的です。契約社員であれば、サロンとの直接交渉で更新期間を延長することができますが、派遣社員は「労働者派遣法」によって、原則的に同じサロンへの派遣は最大3年までとなっています。

それぞれの雇用形態がもたらすメリット・デメリット

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エステティシャンの雇用形態にはいくつかありますが、必ずしもすべてのサロンが複数の雇用形態を採用しているわけではありません。サロンの規模に関わらず、おおむね正社員かパートの求人が多い傾向にあり、契約社員や派遣社員での募集があるのは主に大手のサロンになるでしょう。

どんな働き方をするにしても、どれが良いというものではなく、自分自身のライフスタイルに合っているかどうかを考えることが大切です。まずは、それぞれの雇用形態が持つメリットやデメリットを理解したうえで、就職先を選んでみましょう。

・正社員の場合

正社員となる一番のメリットは、なんといっても安定した待遇にあるでしょう。安定した月給が確保できるだけでなく、賞与や退職金制度の利用など、非正規雇用にくらべて高い収入が期待できます。昇給や昇進の可能性もあり、キャリアアップを目指したい方におすすめです。

一方で、フルタイムとして働くため、プライベートな時間を確保しづらいというデメリットがあります。正社員の場合、週に5日間、一日8時間程度の勤務になるのが一般的です。エステサロンはサービス業の一種であり、土日の勤務を含めてシフト制によるコンスタントな出勤が求められるため、拘束時間が長くなりがちです。

・パートの場合

パートのメリットは、正社員とは逆にプライベートな時間を確保しやすい点にあります。時間の融通がつけやすく、子育てや家庭との両立を目指す方にとって、働きやすい環境にあるといえるでしょう。副業としてエステティシャン活動をスタートしたい方にとっては、夜だけの時間帯で働くといった選択もできるためおすすめです。ただし、働いた分だけの収入になるため、何らかの事情で欠勤してしまうような状況が続くと、収入が下がってしまうのが難点です。

・契約社員の場合

契約社員の働き方は、契約内容に大きく左右されます。契約時に、残業なしを選択できたり、月当たりの勤務時間を交渉したりすることができるでしょう。サロンオーナーと直接、労働条件を交渉することになるため、他の非正規雇用にくらべると交渉力が必要な反面、細かい融通を考慮されやすい傾向があります。

契約社員のデメリットとしては、働く期間が有期であること。基本的に無期限で働ける正社員とは異なり、契約で決められた期間が終わると、改めて再契約の手続きを行わなければいけません。場合によっては、契約の更新ができないこともあるため、新たに職場を探さなければいけないこともあるでしょう。

・派遣社員の場合

派遣会社と契約を結ぶ派遣社員は、派遣先のサロンを選ぶにあたり、自分の希望する勤務条件を提示しやすいというメリットがあります。職場となるサロンとの直接交渉はなく、派遣会社が調整してくれるため、希望が伝えやすい働き方です。また、パートタイムと比べて時給が高く設定されているケースが多いのも特徴です。

ただし、派遣社員は即戦力としてのスキルを求められるので、ある程度の実践経験がないと派遣先が見つかりにくい傾向があります。また、派遣は同じ職場に3年以上続けて就業できないという条件があるため、どんなに働きやすい職場であっても、期間が満了時には別の就業先を探すことになります。

パートでも入れる?雇用形態によって異なる社会保険加入の条件

サロンの求人に多い正社員やパートタイムでの勤務には、それぞれにメリットがあり、何を優先させるのかによって、どちらを選ぶかが変わってきます。ただし、待遇面においては細かい条件があり、働き方によって雇用保険と健康保険には制限が発生します。

とくに注意したいのが、パートの場合で、雇用保険と健康保険に加入するためには、就業時間がおよそ週30時間以上もしくは週20時間以上で月額賃金が88,000円以上、勤務期間1年以上といった条件をクリアしなければいけません。もし、家族の扶養内で働きたいのであれば、年収106万円か130万円を上限となるように計算したうえで、働く時間を決めるとよいでしょう。

スキルを活かす出来高制の業務委託という働き方

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ある程度スキルがあり、自身のキャリアに見合った収入を得たい方は、出来高制で働くという選択肢もあります。この場合、代表的なのが固定のサロンと契約する「業務委託」での働き方です。

業務委託がほかの働き方と大きく異なるのは、サロンと雇用関係にあるわけではないということ。サロンとエステティシャンの間で、個別に契約を結んだビジネスの関係であり、サロン側と対等な立場が得られます。

契約上、出来高のうち指定のパーセンテージを収入とするため、施術をすればするほど収入が増えるのが大きな特徴です。自身のスキルを活かしたいと考えるなら、出来高制はモチベーション維持に役立つことでしょう。

また、業務委託なら、予約を受ける時間をある程度自身で調整することができるため、好きな時間だけ働くといったフレックスタイムでの働き方も可能になります。ただし、個人事業主という形態になることから、雇用保険、社会保険がなく、自分で加入しなければいけません。加えて、交通費の支払いが自己負担となる場合もあり、経理面での自己管理が苦手な方には厳しい面があるでしょう。

エステティシャンの雇用形態を選ぶポイント

正社員やパート、契約社員、派遣社員と、それぞれの特徴を知れば知るほど、どれが一番自分に合った働き方なのかを悩んでしまう方もいるでしょう。そんなときは、自分が求める「ワークライフバランス」を考えることから始めましょう。

ワークライフバランスとは、「仕事と生活の調和」のこと。生活と仕事の両方を充実させるために、個人のライフスタイルやライフサイクルに合わせた働き方を考える必要があります。仕事と、それ以外にやりたいことのバランスをとるために、給与や社会保険といった条件だけではなく、どんな生活を送りたいのかをしっかりイメージしてみましょう。雇用形態を決める際の判断材料として大きく役立ちます。

ライフステージにあった働き方を選んでみよう

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エステティシャンは、一度スキルが身につけば、生涯を通して働くことができる仕事です。また、エステティシャンという専門職だからこそ、働き方のスタイルが比較的選びやすいのも魅力といえます。時代が変わっても、癒やしやリラックスを求める方は多く、人の手によって癒やしを提供できるエステの仕事は、変わらず需要が見込めることでしょう。

エステティシャンを目指すうえで、未経験からフルタイム勤務をスタートする方もいれば、資格取得後にパート勤務を選ぶ方もいます。人それぞれに働き方は異なり、タイミングによっても選択肢が変わってくるはずです。どんな働き方であっても、サロンにとっては大切な戦力となります。経験をもとにステップアップが提案される可能性もあることでしょう。その時々において何を優先させたいのかをしっかり考えながら、納得できる働き方を選びましょう。

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