エステティシャン以外にも広がる美容業界の主な職種とその特徴

エステティシャンを目指している方の中には、もともと美容全般に興味を持ち、美容業界に関わる仕事を探しているうちにたどりついたケースも多いのではないでしょうか。一口に美容と言ってもヘア、ボディ、パーツなど、部位に合わせた美容法があり、それぞれに専門家として働く道があります。

今回は、エステティシャン以外の美容職についても紹介し、自分に合った職種を見つけるためのポイントをお伝えしましょう。

美容の仕事を選ぶための視点

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美容業界に興味があるといっても、その職種は多岐にわたります。好きなことを仕事にしたいという気持ちだけで飛び込んでしまうと、働くための条件や仕事内容がイメージと違うことがあるかもしれません。

どんな仕事も長く続けるためには、学び続けるモチベーションを維持できるか、またライフスタイルと一致しているかについて事前に考えておくことが大切です。好きな美容を仕事として継続していくためにも、以下の3つのポイントを意識して職種選びをおこなってみましょう。

ポイント1:仕事内容の特徴を知る

美容業界で職種選びをする場合、まずは扱うパーツをどこにするのかを考えてみましょう。髪なのか肌なのか、爪などのパーツケアなのかによって、必要な知識や技術が異なります。実際の仕事内容のほか、業務上必要となるスキル面も要チェック項目です。細かい作業に対する根気が必要だったり、体力がないと続けにくかったりするかもしれません。さらに、今後、他の美容分野に転職をしたいと思った時に、それまでの経験が実績となっていかせるかどうかも知っておくとよいでしょう。

ポイント2:資格が必要かどうかを確認する

美容に関わる職種の多くは、お客様と直接触れることが多く、専門的な知識や技術が必要となるケースがほとんどです。エステティシャンは無資格でも就職できるサロンがありますが、美容師や理容師のように国家資格が必要な職種もあります。また、ネイリストの技能をはかるのは民間資格になりますが、就職するためには資格を持っていることが前提となるでしょう。資格取得までには費用や時間がかかることが多いため、早い段階で目指す職業を決めておくと良いでしょう。

ポイント3:職種の平均的な待遇や勤務条件をチェックする

どんなに好きな仕事でも、収入が確保できなければ継続することが難しくなります。そのため、気になる職種の平均年収や主となる雇用形態を求人情報などで確認することが大切です。将来的に、独立を考えるのであれば、開業にかかる費用や条件なども情報収集しておきましょう。

美容業界で代表的な職業の特徴

美容の仕事を選ぶための3つのポイントをお伝えしましたが、職種によって細かな条件が異なります。美容業界の代表的な職業の特徴をご紹介しましょう。

美容師

ヘアメイクで人を美しくする仕事として人気がある美容師。美容師法によれば、美容とは「パーマネントウェーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること」と定義されています。

美容師として働くには、国家資格である美容師免許が必須となります。免許取得のためには、養成施設で昼間または夜間課程2年、あるいは通信課程3年以上にわたり必要な学科・実習を修了した後、美容師試験に合格する必要があります。資格取得後は、美容室でアシスタントとして技術を磨き、3年ほどしてスタイリストに昇格するのが一般的です。

朝から晩まで練習や技術試験に追われながらの下積み生活は大変ですが、将来的にはメイクアップアーティストに転身したり、独立して美容室を開業したりする道もあります。

理容師

理容師も美容師と同様に髪を扱う職業ですが、顔そりなどのシェービングは理容師しかできないという特徴があります。理容師法によれば、理容とは「頭髪の刈込、顔そり等の方法により容姿を整えること」と定義されており、国家資格である理容師免許の取得が義務付けられ、美容師同様に修学期間が必要です。

理容師といえば、主に男性客を対象とするようなイメージが強いかもしれませんが、実際のサービス内容は幅広く、眉を整えるメイクサロンやブライダルサロンでのシェービングなどの業務もあります。また、近年では高齢者施設に赴いてサービスを提供する「訪問理(美)容」も注目されています。

メイクアップアーティスト

メイクアップアーティストは、個々のお客様を対象にヘアスタイルを整えてメイクを施すのが主な業務です。職場となるのは、撮影現場や結婚式場、コスメショップなどが挙げられます。美容師からの転身だけでなく、化粧品会社系列のメイク専門学校を卒業後、関連企業へ就職するケースもあるでしょう。メイクの技術を学べる民間資格には日本メイクアップ技能検定などもあり、資格取得の選択肢が広がります。

メイクアップアーティストの花形とされるのが芸能関係の仕事です。華やかな現場で最先端のファッションやメイクを扱うことができる反面、仕事の時間が不規則なため、個人サロンを開いたり、規則正しい生活を求めて転職したりする人も多いようです。

アイリスト

近年、店舗が増えているまつ毛エクステなどを行うアイリストになるためには、使用する道具や薬液の安全性を熟知するために、国家資格である美容師免許が必要です。ただし、まつ毛エクステやまつ毛パーマなどの詳しい知識や技術は、美容師免許があったとしてもすぐに実践できるものではありません。

そこで、新たに民間のアイデザイナー資格やアイリスト技能検定などを利用して修得する必要があります。アイリストを目指す場合、理美容の両免許を取得していれば、眉剃りやまつ毛ケアといったサービスを提供することができます。まつ毛パーマ液の待ち時間にネイルを施したり、まつ毛以外のメイクも提案してトータルビューティをプロデュースしたりするなど、さまざまな技術を磨いてまつ毛以外の技術も取得し、単価を上げることで独立や事業を拡大することも可能です。

ネイリスト

ネイリストは手足の爪のケアや、装飾を行います。無資格でもネイリストは名乗れますが、養成所等で爪の衛生やケア方法、デザインについて学び、ネイリスト技能検定を取得することで就職に有利になります。

特にメジャーなものとしては、公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が主催するネイリスト技能検定試験(3~1級)があります。検定対策講座を受講する場合には費用がかかり、ジェルネイルやアートなど、上位資格や人気の技術を追求するほど取得までの費用は増えていくでしょう。ネイリストは開業のための設備投資も少額で済むため、副業としても人気があります。荷物が少なくて済むため、出張サービスとして活動することも可能です。

美容部員

美容部員は化粧品販売のプロ。正式な資格はありませんが、化粧品メーカーによっては養成所があり、仕事の質を高める方法をより詳しく学べる機会が得られます。多くは化粧品会社に所属し、百貨店などのコスメカウンターでお客様の肌状態や似合う色を見極め、自社製品を用いてケアやメイクのアドバイスを行います。

売上ノルマを課しているところもあり、カウンセリング力とメイクテクニックが求められます。正社員だけでなく、契約社員や派遣社員、パート・アルバイトとして働いている方が多いことも特徴のひとつです。将来的には、フリーのメイクアドバイザーや、フェイシャルサロンに転職してエステティシャンになる道もあります。

エステティシャン

エステティシャンは化粧品やマシンを用いた施術によって肌やプロポーションを整える仕事です。主にエステサロンやホテルスパでの勤務となります。未経験から就業できることも人気のひとつですが、就職後に技術はもちろん皮膚科学やカウンセリングスキルなど身につけることが多く、体力も必要です。

経験を積めば日本エステティック協会の認定エステティシャン試験にチャレンジすることもできます。正社員からパート、派遣、業務委託などさまざまなライフスタイルに合わせた働き方が可能で、独立や副業としても人気です。

美容の仕事にはトータルビューティのスキルが求められる

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美容に関わるどの職種を選んだとしても、お客様をきれいにする仕事であることに変わりはありません。それぞれ異なる資格が必要になったり、職場が違ったりしていても、お客様に喜んでもらえるようなサービスを提供するために、他の業種に学ぶことも多いでしょう。

たとえば、美容室のなかには、基本となるカットやパーマなどのサービスに加えて、ヘアスタイルに合わせたメイクやネイルのサービスや、シャンプーの技術を応用したヘッドスパを行っているところがあります。ブライダルサロンでは、着付け、ヘアメイク、ネイル、エステなどのさまざまなサービスをトータルで提供しているところも多く、複数のスキルがあれば、活躍の場が広がります。

また、エステサロンではフェイシャル施術後にメイクアップサービスを加えることで、スキンケアやメイクの効果を実感していただくことができるでしょう、美容に関するテクニックを組み合わせることで、お客様に喜んでもらえるとともに、個々のキャリアアップにも大きく役立ちます。

国家資格に限らず、美容関係の資格や検定は多く存在し、学ぶことで最新の美容知識が得られたり、新たな発見があったりして、仕事の幅を広げてくれます。ひとつの手技だけでなくお客様をトータルでキレイにして心身ともに癒すサービスも求められています。自身の興味を生かしつつお客様のニーズをくみ取り、お客様に寄りそえる「美容のプロ」を目指したいですね。

自分らしい働き方を美容業界の職種からみつけよう

美容に関する仕事は、経験を積み重ねることでスキルを高めていける職種がほとんどです。「美容が好き」という気持ちがあれば、趣味と実益を兼ねた仕事となることでしょう。

職種によって、ライフスタイルに対応した雇用形態が選べるほか、その道を極めて独立することも可能です。美容の仕事をはじめるのに遅すぎることはありません。まずは、自身の興味のある職種の体験レッスンを受けたり、イベントに参加したりしながら、自分らしい働き方を考えてみましょう。

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