エステサロンも感染症予防は必須!サロンがすべき予防策

衛生環境の整っている現代の日本であっても、ときとして感染症が流行することがあります。代表的なものとしては、毎年冬になると流行するインフルエンザもその一つといえます。今回は、エステサロンを経営するうえで、感染症の流行にどう対応すべきか考えてみましょう。

エステサロンが感染症予防をすべき理由について

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インフルエンザやノロウイルスなどの感染症には、小さな子どもや高齢者だけではなく、健康な大人であってもかかりたくないものです。

エステサロンでは素肌に触れることが多いため、感染症の流行時には「感染しやすそう」という不安を感じるお客様は少なくないと考えられます。エステ施術以外でも、ドリンクの提供などお客様のためを思って実施しているせっかくのサービスが、お客様にかえって心配をもたらしてしまっては元も子もありません。

エステサロンにおいて「美」を追求する時間を持つことで安らぎや充実感を得ていただき、明日への活力を養っていただきたいと考えているサロンオーナーにとって、感染症に対するお客様の不安を解消することは重要な課題といえるでしょう。

インフルエンザとは?ノロウイルスとは?

あらゆる感染症に対して正しく予防策を取るため、まずウイルスなどについてある程度の知識を持っておくことが必要です。そこで、冬季に話題になることの多いインフルエンザと、食中毒で知られているノロウイルスについて、厚生労働省の資料からその特徴や勧められている衛生管理をご紹介します。

インフルエンザ

インフルエンザとは、厚生労働省の資料(※1)によれば「口や鼻から入ったインフルエンザウイルスが、のどの粘膜などで増殖することで起こる急性の呼吸器感染症のこと」とされています。毎年12月から3月に流行することが多い季節性のインフルエンザに対して、新型インフルエンザも存在します。

感染経路には、せきやくしゃみなどによる飛沫を吸い込んで起こる「飛沫感染」と、せきや鼻水が手すりやドアノブを介して間接的に感染する「接触感染」があります。「飛沫感染」は、約1~1.5メートルの距離内にあれば感染がおこるとされています。

予防のポイントとしては、厚生労働省の資料(※2)に「休養・バランスの良い食事」「手洗い、うがい、不織布製マスクの着用」「流行前のワクチン接種」が挙げられています。

※1:「インフルエンザの感染拡大を防ぐために 新型インフルエンザ等から高齢者を守る方法を学ぶ」|厚生労働省

※2:「インフルエンザ施設内感染予防の手引き」|厚生労働省

ノロウイルス

厚生労働省の資料(※3)では、ノロウイルスによる食中毒の特徴として以下の3つが挙げられています。

  • 患者数が第1位

年間の原因別食中毒患者数の過半数近くを占めている。

  • 冬季に多い

年間の発生時期別件数を見た場合に、約70%が11~2月に集中している。

  • 大規模な食中毒となりやすい

食中毒1件当たりの患者数が、ノロウイルス以外では15.5人に対して、ノロウイルスでは39.0人となっている。

食中毒予防のポイントとしては、「作業前などの手洗い」、「調理器具の消毒」、「調理する人の健康管理」が挙げられています。

※3:「冬は特にご注意!ノロウイルスによる食中毒」|厚生労働省

サロン内における感染症予防策

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サロン内の感染症予防対策を施すにしても、具体的にはどのようなことをすればよいか迷う人も多いでしょう。そこで参考として、前述の資料(※1)から、高齢者介護施設における「日常行うべき感染対策」をご紹介します。

施設内衛生管理として、以下のことが挙げられています。

  • テーブルや手すり、ドアノブなど人が頻繁に触る部分はこまめに拭く
  • 床は定期的に清掃し、使用した雑巾やモップは十分洗浄、乾燥させる
  • 床に、体液など目に見える汚れがあるときには手袋を着用して拭いたあと、乾燥させる
  • 手洗い場では、肘押し式や、センサー式、足踏み式蛇口等を設け、使い捨てのペーパータオルを設置する

また、面会者や利用者など訪問者への対応として「施設に入る前に、手洗いや、手指の消毒をお願いする」ことも挙げられています。

これらのことを参考に、エステサロンでは次のような対策を検討してみてはいかがでしょうか。

1.手指消毒剤を設置する

トイレ、化粧台、施術室などの各スペースに手指消毒剤を設置しましょう。各スペースの出入り口付近やスタッフの控室にも備えておくと安心です。

2.消毒や掃除を徹底する

施術機器や使用器具などの消毒や、床やトイレの掃除などをしっかり行いましょう。ドアノブ、手すり、テーブルや化粧台など、人の手が頻繁に触れるところは、こまめに消毒液などで拭くようにしましょう。

消毒、掃除方法や時間についてマニュアル化しておくと、消毒漏れなどが防げるでしょう。

3.タオルやガウンなどの備品を十分に常備しておく

お客様毎に新しいタオルやガウンを提供できるよう、備品類を十分に確保しておきましょう。交換や洗濯のルールが特に決まっていない場合には、早急に定めましょう。

化粧用具などの備品類は、使い捨てのものを取り入れる方法もあります。

4.キャッシュレス決済のシステムを導入する

キャッシュレス決済は現金決済に比べて、お客様との接触を減らすことができます。また、その他にもスタッフのレジ締め作業などの業務軽減や、顧客単価アップなどの効果も期待できます。

上記はあくまでも基本的な予防策なので、状況に応じて対策を追加するとよいでしょう。

さらに、お客様の体調が優れない場合には来店されないように呼び掛けるなど、日ごろからサロンの方針を明確にしておくことも大切です。

スタッフにも注意と配慮を

自サロンのスタッフが、サロンのお客様へ感染を広げる元となるのは避けたいところですが、同時にスタッフがお客様から感染してしまう事態も防がなければなりません。

感染症流行時にはスタッフのマスク装着を必須とし、接客中には都度手指消毒ができるよう設備を整えましょう。

また、大前提としてスタッフの体調によく注意を払うことが大切です。発熱や下痢があった翌日の就業は避けるように規則に盛り込んだり、感染症流行時には、就業前に体温をチェックしてもらったりなどのステップを入れると良いでしょう。

感染症予防対策の実施は広く知らせよう

感染症予防対策を施したら、お客様に安心していただけるよう、広く知らせることも忘れないようにしましょう。特に感染症流行時には、ホームページはもちろん、看板や店内の待合室などにおいて、予防対策を実施している旨を知らせるようにしましょう。

ふだんはお客様の目には映ることのない、機器を消毒している場面や徹底した床掃除などを写真に撮って表示すると、お客様の印象に残りやすいのでおすすめです。

お客様に安心して来店していただける環境を整え、心の底からリラックスしてサービスを満喫していただけるよう対策を徹底しましょう。

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