導入前に知っておきたい、スタッフをやる気にする人事評価制度

エステサロンの開業を考えるうえで、避けて通れないのがスタッフの雇用をどうするかという課題でしょう。開業時には、オーナー兼エステティシャンとして1人で運営をはじめたとしても、今後の事業拡大に伴ってスタッフを雇用したいと考える時期が来るかもしれません。

しかし、エステティシャンの仕事は離職率が高い傾向にあることから、スタッフを雇用した後は、継続して働いてもらえるような工夫が必要です。そこで知っておきたいのが、スタッフに対する「人事評価制度」の取り組み方です。今回は、スタッフ雇用時に役立つ制度導入のメリットと、具体的なやり方について紹介します。

エステサロンの人事評価制度とは

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人事評価制度は、サロンに限らず、多くの企業で取り入れられています。

「人事評価」とは、従業員の業務への貢献度・職務の遂行度や実績・能力などを、一定の基準で評価することです。また、評価内容をもとに、賃金や昇進を決定したり、今後の能力開発などに役立てたりするための仕組みです。

エステサロンが評価制度を策定する際のポイントとして、主に以下の4つが挙げられます。

1.評価項目を通じて、会社の方針や理想のスタッフ像を伝えること

「理念」とは、サロンが目指す方向性を示すものです。スタッフ1人ひとりがサロンの目指す方向性を理解し、共感することで、サロンが理想とするスタッフへと成長してもらうきっかけとなります。理想のスタッフ像や行動を評価項目に落とし込み、クリアするごとに評価が上がる仕組みを作りましょう。

2.評価項目や基準がオープンであること

評価制度を策定するとともに、評価項目や基準について、スタッフと内容を共有しておくことも大切です。情報を公開することで、スタッフそれぞれが自身の成長段階に合わせた目標設定を行い、行動に反映させる指標となります。

3.基準が明確であること

人事評価制度は、キャリアや給与にも関わるため、スタッフが目標設定できるような明確な基準とすることが大切です。数値やグラフなどに置き換えるといった工夫を行い、評価される基準が誰にとってもわかりやすく、客観的に納得できることが求められます。

4.基本給は維持しつつ、業績給でメリハリをつけること

評価制度を導入することによって、評価と収入が連動すれば、モチベーションの向上につながりやすくなります。ただし、評価によって収入が大幅に減るような仕組みにしてしまうと、かえって失敗を恐れたり、不安を招いたりするといったネガティブな感情を生む可能性があります。基本給は維持しながら、評価された分が業績給として支給されるといった環境であれば、スタッフも安心してチャレンジできるでしょう。

人事評価制度をサロンに導入するメリット

人事評価制度の導入は、サロンにとって多くのメリットをもたらします。例えば、以下のような例が挙げられます。

・評価基準に基づいた公正な評価が行える

・評価基準を明確にすることで、サロンの目指す姿やスタッフの行動指針が定まる

・評価を受けることで、スタッフのモチベーションがアップする

・スタッフ本人が自らキャリアアップへの意識を高めるきっかけとなる

人事評価は、定期的に行うことでより高い効果を発揮します。そして、評価後にはスタッフに対してフィードバックを行い、次の課題を明確にしながら、具体的な行動につなげるように促すことが重要です。

その際、無理な目標を設定するのではなく、段階を追ってスタッフの成長を見守ることも大切です。適切なフィードバックはスタッフの満足度も向上させてくれることでしょう。

また、課題をクリアしたスタッフには、新たな目標を提案したり、スタッフ本人が考えたキャリアプランを後押したりと、次のステップに導くとよいでしょう。

スタッフが経験を積んでひととおりの技術が身についた先には、新たなキャリアに導くこともサロンオーナーの大切な役割です。インストラクターや店長などを目指すといったキャリアアップの可能性を伝えるとともに、次にクリアすべき評価項目を提示し、その後の成長度を人事評価制度によって示すと効果的でしょう。

サロンにおける人事評価制度の具体例

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エステサロンで人事評価制度を導入する場合には、企業で使われるような一般的な評価項目ではなく、サロン独自の業務に関連した評価内容を取り入れる必要があります。

評価対象となる項目は、大きく2つに分けて考えられます。契約・施術・店販・指名率などの数値で評価しやすい「定量的なもの」と、お客様対応やスタッフ間の協働性、技術や知識、資格、ビジネススキルなど、数値で表せない「定性的なもの」です。他にも、離職率の高いエステ業界ならではの指標として、勤続年数に応じた加算を取り入れるという方法もあります。

また、できる技術によって得られる「技術ポイント」、指名数やリピート率に連動した「指名ポイント」「リピートポイント」、販売数に応じた「販売ポイント」など、サロンの売上に直接つながる業績評価もあります。そのほか、「後輩への指導」「在庫管理」「事務的な作業」など、サロン運営継続ために欠かせない裏方仕事なども、しっかり評価していくことが大切です。

優秀なスタッフを高く評価することは、スタッフの定着化につながるだけでなく、サロンの安定した売上にもつながります。さらに、モデルとなるスタッフがいることは、周りのスタッフへの良い刺激にもなるでしょう。スタッフ全員に「このサロンで働き続けたい」と思われる人事評価制度が理想です。

人事評価制度でサロンとスタッフを育てよう

人事評価制度は、サロンとスタッフが一緒に成長できる制度です。理想とするサロンをともに作り上げていくことができるよう、誰が見ても納得のいく内容で、スタッフのモチベーションを高める仕組みを構築していきたいところ。スタッフの妊娠や出産といったライフイベントにも対応できる働きやすい環境を整えながら、スタッフのキャリアアップを後押ししていきましょう。

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