エステサロンとスパはどう違う?勤務先によって異なるエステティシャンのタイプ

エステティシャンが活躍する職場には、大きく「エステサロン」と「スパ」の2種類があります。これから勤務先を探すエステティシャンにとって、どちらのタイプが自分に合っているのか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

しかし、そもそも「エステサロン」と「スパ」の違いが分からないという方も多いかもしれません。今回は、これからエステティシャンを目指す方に向けて、エステサロンとスパのどちらに向いているのか、また、両者の違いについてもお伝えします。

「スパ」の定義 

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スパは、もともとラテン語を語源とする単語で、水を介する健康や癒しといった言葉を意味する由来があるとされています。とはいえ、世界で共通するような確たる定義はないのが現状です。

日本社団法人スパ協会によると、International Spa Associationの定義(2003年改正版)として「スパは、心、身体、霊性の回復を促進するさまざまなプロフェッショナルなサービスを通じて、トータルな健康を促進するために寄与する」ことが挙げられています。

また、「スパ」という言葉に「温泉、温泉地」「温泉、鉱泉を利用した治療を提供する保養施設」という意味があることを挙げ、近年、世界各地でひろがっているスパは、「健康的なライフスタイルの獲得を目的とした利用者を支援する。水をはじめとした自然の力を利用した各種の伝統的な療法、自然療法を総合的に提供する施設」であると説明しています。

日本には古くから温泉を利用した養生法として「湯治」があり、温泉が持つさまざまな影響力を期待して、ケガや病気、疲労感といった不調を軽減させるために利用されています。水を利用することが多いスパも同様に、心身の不調を緩和させることを期待した場所として利用されるケースが多いようです。

エステとスパの違いは?

上述したように、スパは心身のリラクゼーションや癒しにつながるサービスを提供し、全身を養生させることを目的とした施設であることがわかります。その目的から、スパの多くは滞在型で、一時的に利用するというよりも、時間をかけてさまざまなケアを受けられるような施設が多くみられます。

スパならではの「温泉」を使った施術をはじめ、スチームサウナによる癒しのほか、ヒーリング効果が期待できる音楽のなかでアロマオイルや漢方、薬草のオイルを使ったマッサージや、ホットストーンを用いた施術、伝統的かつ自然素材を利用した健康法を中心とした施術などをする店舗があります。ストレス解消や疲労回復といったヘルスケアにつながるサービスを提供し、結果的に自然治癒力を高めることを期待しているといえるでしょう。

それに対して、エステサロンはお客様のもつ「美しくなりたい」という要望に応えるための施設といえるでしょう。スパのキーワードが「リラックス」なら、エステサロンのキーワードは「美容」。お客様個々が抱える美容の悩みに応えるべく、スキンケアやボディケアなどの目的に合わせた施術が提供されています。

もちろん、美容と健康は切り離せるものではなく、エステサロンでもお客様にリラックスしていただくことを重視し、体調不安を軽減させるようなケアを提供するサロンも少なくありません。どちらにしても、病院のような医療機関とは異なるため、治療を目的とするわけではありません。しかし、スパでの養生によって肩こりが楽になったり、ダイエットの目的が達成されたりすることもあれば、エステの利用により、肌の調子が良くなったというお客様もいるでしょう。

エステティシャンとしての仕事内容は勤務する店舗によって異なりますが、お客様がより健康に、より美しくなってほしいという願いを叶えるという点では、どちらも同じといえるでしょう。

 エステサロンとスパ、働くならどっち?

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実際に就職するとなると、どちらの勤務先が自分に向いているのか悩んでしまうことがあるかもしれません。そこで、自分自身がどちらに向いているのかわからないという疑問に対して、どんな施術やサービスを提供することに喜びを感じるのかという観点から考えてみましょう。

たとえば、「美白」「ニキビケア」「日焼け対策」「肌荒れ対策」といった具体的な肌のお悩み対策に興味があるのであれば、エステサロンでの勤務が向いています。お客様が美しくなることに達成感ややりがいを感じる方にとっては、具体的な目的に特化した施術を提供できるエステサロンでの勤務が合っているかもしれません。

一方で、スパに向いているのは、時間をかけてじっくりとお客様に向き合いたいというタイプでしょう。美容はもちろんのことながら、お客様にくつろいでいただくことに喜びを感じる方は、スパでの勤務がおすすめです。また、自然療法や健康法などを交えながら、美容ケアを伝えたいという方も適しています。ただし、伝統的な施術を提供するためには、経験や実績が求められることを覚えておきましょう。

情報収集しながら考えよう

近年、注目されている「スパ」は、1991年にアメリカで始まったとされています。その後、エステの技術や機器も進化し、さまざまなスタイルのサロンが誕生しています。時代と共に進化する美容業界だからこそ、常に情報を集めながら、より良い働き方を考える必要があるでしょう。

エステサロンとスパでは、どちらが良いというわけではありません。どのような形でお客様と関わっていきたいのかを考えながら、将来の道を決めていけるとよいですね。

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