エステ施術中の最適な距離感は?上手なお客様との距離のとり方

エステティシャンの仕事はサービス業のひとつであり、お客様からの親近感や信頼度を高める工夫が必要です。しかし、親密になりすぎるあまり、友達のような関係になってしまうのは考えものでしょう。かといって、ビジネスライクになりすぎてしまうと、今度は、冷たい印象を与えてしまう可能性があるでしょう。

今回は、お客様との心地よい距離感を意識するとともに、信頼関係を高めるためのポイントをお伝えします。

体の位置でお客様との距離をつかむ

施術時には、エステティシャンとお客様の距離が物理的に近くなります。しかし、人には場に応じた適切な距離があり、心理的な「パーソナルスペース」を持っています。対人距離とも呼ばれるもので、場所や相手によって許容できる距離が異なり、知らない人が近づきすぎると不快に感じてしまうのはそのためです。

お客様に安心して施術を受けてもらうためには、お客様のパーソナルスペースを意識しながら、施術前の時間で可能な限り好印象を与える工夫が必要です。一般的に、友人空間とされる45~75㎝程度の距離は、親しみやすく、入りこみすぎない印象を与えます。カウンセリングや接客時には、お客様の様子を見ながら、徐々に物理的な距離を縮め、友人空間の中で対話できるようになるとよいでしょう。

また、お客様とお話しする際に、どの位置に立ったり、座ったりするかを意識するのもポイントです。心理学において「スティンザー効果」と呼ばれるもので、最も親しみを感じやすいのは、斜め前の位置とされています。逆に、相手の真正面に位置すると緊張や圧力、敵対心を感じさせやすいとされています。同様に、背後にじっといると恐怖心を抱かせてしまうことにつながります。

このように、目線や立ち位置、距離をコントロールすることも、お客様との信頼関係を築くひとつのきっかけとなります。

会話によるお客様との心の距離を縮めよう

物理的な意味だけでなく、お客様との心理的な距離を感じることもあるでしょう。お客様の気持ちに寄り添いながら、心の距離を調整するために役立つのが、接客時や施術中の会話です。

雑談はどこまでがOK?

会話によってお客様との距離を縮めるといっても、プライベートな内容に踏み込みすぎるのは禁物です。とくに初めてのお客様に対しては、緊張をほぐしなら、話しやすい雰囲気を作る必要があります。施術に関わる内容だけでなく、気楽な雑談で距離をはかることから始めましょう。

たとえば、日常的な会話でも取り上げられやすい衣・食・住に関することや、健康や美容などをテーマにして、何気ない話題を振ってみるのがオススメです。雑談の中からお互いの共通点を見つけたら、話を掘り下げやすくなります。ただし、宗教や政治など主義主張のわかれるテーマは避けておくのが無難です。

すでにリピートされているお客様であれば、会話の内容を記録し、次回来店時の話題につなげます。以前の話題を取り上げることで、継続した関係性が生まれ、お客様は自分のことを気にかけてくれているとわかり、嬉しく思ってもらえるでしょう。エステサロンでお客様の心をつかむことはリピートの鍵になります。適切な話題を選ぶと同時に、会話の中から得られる情報をつかって、次回の提案に生かしましょう。

サロン内で行う“おもてなし”の声かけ

来店されるお客様ごとに合わせて声をかけるのも、エステティシャンの仕事です。サロンを訪れたお客様が安心して過ごしていただけるよう、ていねいな声かけそのものがおもてなしになります。新しいお客様には入店から退店までの大まかな流れや所要時間、移動時の誘導などについて、タイミングよく声をかけるとよいでしょう。

また、施術ルームに入った後は、全てのお客様に対して、空調や音楽が快適か、お手洗いの利用はないかなど、お客様が求める前に確認します。施術中は施術の目的や効果、施術による変化を伝えてみましょう。細やかな声かけによって、お客様からの信頼性を高め、距離を縮めるきっかけをつくれます。

お客様との関係性を保つためにはプロとして信頼されること

1807-5B_28057000809.jpg

エステティシャンは接客業である一方で、美の専門家でもあります。物理的な距離や会話を使った心理的なアプローチを取り入れるのはもちろんですが、お客様の心をつかむには、やはり施術の効果を感じていただくことが一番でしょう。

まずは、エステティシャンとしての基本的な知識と技術の質を高めながら、お客様に納得いただける施術効果を提供できるようにスキルアップを続けることが大切です。さらに、お客様が気付いていなかった施術による変化をお伝えし、自覚してもらえるように促すのもよいでしょう。提案を行うときは、いくつかの選択肢を示しながら、お客様自身に選んでいただくように進めるのがポイントです。お客様が「自分で選んだ」という意志を後押しするとともに、目標に向けて一緒にがんばる姿勢をアピールしましょう。

エステティシャンはお客様の美の伴走者として、常にお客様を観察しておく必要があります。毎回同じコースを受けるお客様であっても「いつもとの違い」に気づき、その時々に合わせた提案ができるのもプロだからこそのスキルといえるでしょう。お客様が安心して身をゆだねられる、質の高いエステティシャンを目指したいものです。

心地よい距離感がお客様の美意識を高めるきっかけをつくる

お客様からの信頼度を高めるためには、技術はもちろん、接客スキルも求められます。お客様がどう感じているのか、どんな対応を求めているのかを考えながら行動しましょう。身も心も美しくなる喜びを提供できるよう、お客様が自然とエステに通いたくなるような適切な距離感を保ちたいですね。

❏あなたにおすすめの記事
・エステティシャンの仕事で役立つ自然な営業トークのコツ
・本音を引き出すエステティシャンのカウンセリング術とは?
・エステティシャンとしてお客様の「美」を引き出す褒め方と接客のコツ

メナードのサロンオーナー【スクールとサロン開設支援も充実】

関連記事